▲ショーケースの前までお皿を持って来てオーダー、希望のケーキを乗っけてもらう方式。一般売りのケーキが食べ放題で種類も豊富な為、1回で全種制覇は、フツーの胃袋所有者なら先ず無理がありそう。 | ▲この住所ならジャスコ&ヴァージンシネマズから近いかしら〜と思ったら甘かった。荒子川を隔てているため、道のりはかなり遠回りなのだ。周りにはなーんもないゾー。 |
企画名 | ケーキバイキング |
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メインメニュー | ケーキ |
ケーキのサイズ | 【中】 |
お値段 | 1,260円 |
制限時間 | 最長80分 |
実施タイム | |
ドリンク | コーヒー・紅茶 オレンジジュースのワンドリンクつき/+315円でおかわりOK! |
その他ルール | 予約制/1時の部門と2時半の部門による完全入替制/15分以上の遅刻客には予約取り消し措置/もし実施時間最中に空席があれば予約無しで飛び込み参加可/1回のオーダーにつき2コまで/ドリンクのおかわりはグラスorカップを持ってフリードリンクカードをカウンターに提示/時間外になったら飲食も滞店も不可 |
味 (ずばり、おいしいかどうか) | [6] | ●個人運営のケーキショップでのバイキングの場合、工場生産型の大手チェーンより不利な点も多いだろうから、多少のハンデを設けて応援してあげるべきという考え方もあるかも知れない。実際に今回の店は味も値段もそんなに悪い方ではなかった。しかし余りに不便な場所、余りに厳格なルールや条件、余りに限定し過ぎな日程と時間制限を、他の地域や遠方来訪の客側が必死になってひとつひとつ克服する必要はなく、店側にどんな事情があるにせよ、私がここで安易に人様に薦める訳にはいかない。今回紹介するお店《ゼフィール》のケーキバイキングも、町内の人がモーニングやランチ、テイクアウトなどで利用する分には悪い店舗ではないものの、とてもバイキングファンにひと推しすべきような食べ放題店ではなかったことをあえて申しておきたい。 立地はというと、一応名古屋市営バス停[新開橋]から徒歩15秒だが、この路線は高畑駅から1時間に1本しかないようなさびれ気味の系統のため不便。かといって東海通駅や築地口駅からは徒歩1時間はかかりそうなものなので、私の場合は三重交通を利用、そのバス亭[名四寛政町]からお店まで徒歩15分程の道のりを、港区国道近辺特有である灰色景色一色の工業地帯沿いに、排気ガスたっぷりの空気を満喫しながらウォーキングを楽しませて頂いた。げほっげほっ。 場所の問題はある程度仕方ないとしても、客側を悩ませるのがバイキングのルールと時間制限である。2・3ヶ月に1度の不定期日程、尚且つ金・土曜日の2日間実施の予約制。この時点で既に食べに行くまでの下調べがひと手間なのに、なんと実施当日のスケジュールは1時開始の部門と2時半開始部門の入替制。映画か演劇を観に行くが如く、入店時間を開始時間にきっちり合わせなければならない。遅刻すれば予約取り消しペナルティによりバイキングにありつけないかも知れないし、早く来すぎても中に入れずお店の前で座り込むハメになる。やはり当日も店の外で落ち着かないそぶりで立ったりしゃがみこんだりしている客が複数組見受けられた。 時間が来てようやく入店したところ、私が案内されたテーブルはなんと他の客との相席。しかも手狭な店内のため、特に混雑タイムには席からショーケースまで往復する際に毎回つま先立ちで肩をすぼめるようにして通らなければならない状態。満腹状態の時にこれら席と通路とテーブルがギュウギュウ詰めの狭苦しさは結構こたえるものがあった。 もっと閉口したのは、この制限時間80分というのがオーダー出来るタイムのことではなく、店内で飲食する時間及び店内に居られる時間の制限であるということ。つまり時間を過ぎたらケーキやドリンクの飲食が許されず、タイムアウトになったらお会計すましてとっとと店から出て行かねばならないのだ。普通の食べ放題店で私たちがよくやる、時間終了間際に胃袋キャパを計りながらまとめオーダーしてその後のんびりスローペースで……などという時間制食べ放題定番の楽しみ方が出来ないのだ。しかも私はこの極道ルールを存じず、終了間際に唐突に知らされたため、慌てて最後の1コであるキャラメルポワールを3口10秒で食べるハメに。当然味なんぞさっぱり判らなかった。 過剰にタイトなルールと悪条件の惨状が著しく、既にケーキの味を楽しむ余裕も感覚も麻痺状態であったが、落ち着いて冷静に傾向をさぐってみたところ、あえて比較するとベルヘラルドのケーキのボリュームを控えめにして、その代わり食べ安くあっさり仕上げた感じ。デザインや色彩もベルヘラのそれらとよく似ている。生クリームがなかなかおいしく、特にクラシックショコラとの相性が良くフォークがたやすく進む。おいしいというか相当変り種だったのが[アッシュ]というムースで、ミントとヴァニラのにおいがキツいくらいよく効かせてあり、食べたその日の夜寝る前までお腹からミントの香りが上がり続けていた。でももう一度食べたい気もする。他、[秋のてるみす][きまぐれアマンド]などは豊富な果物の采配が凝ってて楽しめたのだが、一方で致命的に味が良くなかったのが[チーズタルト]。こなっこなにパサついてて味わいの余地がなかったことに、チーズ系ファンの私としては非常に残念だった。[クレメ・ダンジュ]は十分楽しめるが味はベルヘラルドの方が上。尚、コーヒーはおいしかったので、+315円のフリードリンクのコースは是非オススメしておきたい。 味や値段は決して悪くはないものの、前述のように立地も日程も条件も大変やっかいで、悪いけどわざわざ港区の辺境まで脚を伸ばさなくとも栄や名駅方面を歩けばこれぐらいのレベルのケーキ食べ放題店がみつかることは少なくないような気がする。閉店間際の処分売りでいいから、例えば夕方5時や6時以降の毎日実施など条件を緩和してもらわないと、とてもじゃないが2度目は行く気にはなれないお店であった。尚、客層のガラが悪く、恐らく普段は近所の品性の無いじっさまばっさまの溜まり場になっていると見た。 |
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雰囲気 (入りやすい店か、落ち着いて食せるか) | [4] | |
リベラル感 (実施時間が不自由でないか、ルールがやかましくないか) | [2] | |
接客 (説明など不親切でないか、感じは悪くないか) | [7] | |
立地 (場所は便利かどうか) | [2] | |
お得感 (質量共に料金以上の満足が得られるかどうか) | [6] | 総合【★★−−−】地方住宅地によくある、ご近所常連客だけのためのケーキ店。 |
▲かぼちゃのタルト,アッシュ | ▲クラシック,クレメ・ダンジュ | ▲きまぐれアマンド,いちごのケーキ | |
計9コ完食。ルールの堅苦しさと店内の狭苦しさのせいで食べ放題への感興がそがれ、味の印象があまり思い出せない。近所の常連客たちの騒ぎようもうるさかった。 | |||
▲チーズタルト,秋のてるみす | ▲キャラメルポワール |
■名古屋市営地下鉄高畑駅から市バス多加良浦行きに乗車、新開橋で下車してすぐ。
【所在地】 | 〒455-0812 愛知県名古屋市港区善北町8番地 ゼフィール |
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【営業時間】 | 午前9時半〜午後8時(毎週火曜,第3月曜定休) |
【tel】 | 052-384-2212 |
【関連サイト】 | Yahoo!グルメ関連 |
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▲ご近所ではおなじみの人気店なのか、当日は平日とは思えぬ程の大混雑。特に、全員がベビーカーを押す主婦4人組が店から出てきたのが象徴的だった(一緒にならなくて良かった……)。 |