大阪府大阪市/なんば駅

ボヨヨンスイーツガーデン(中座くいだおれビル)

▲ビル6Fボヨヨンスイーツ店頭。因みにエレベーターが開くと、目の前で設置されたかつみさゆり等身大フォトボードが出迎えてくれる ▲こちらアントルメのブッフェボード。粗製な仕入れ品ばかりで厨房品は乏しいが、そんなことは想定内。ここは時間無制限つまみ放題のボヨヨン空間を楽しむべし!
▲結構おいしかったのがライトミール。中華やらおばんざいやら洋食やら、何でもあり。たこ焼きもあるよ ▲一方ドリンクバーに特色が無い。強いて言うなら[太陽のマテ茶]ペットボトルが丸々置いてあったことぐらい

― DATA ―
アクセス大阪府大阪市/地下鉄なんば駅,近鉄難波駅,JR難波駅
お店のタイプデザートバイキングレストラン
代表メニューケーキ/洋食
お値段1,480円
制限時間2時間
実施タイム営業時間内オールタイム
※2016年3月27日に閉店
ドリンク飲み放題!/別料金でアルコールメニューあり
その他ルール分煙あり/ホットペッパーに大幅割引クーポンあり
※ようつべに動画あるよ!⇒GO!

― JUDGE & COMMENTS ―

(スイーツ類>調理系>ドリンク)
【★★☆−−】 立地
(場所へのアクセスは便利かどうか)
【★★★★☆】
利便性
(いつでも気軽に利用できるか)
【★★★★★】 各品の状態
(補充の良し悪しや鮮度など)
【★★−−−】
快適さ
(席の座りごこちや通路の広さなど)
【★★☆−−】 お得感
(相応値段以上に楽しめるか)
【★★★☆−】
接客
(従業員さんが親切かどうか)
【★★☆−−】 混雑度
(混み具合や行列具合)
[やや重症]
“借金2億も…かつみ・さゆり スイーツ店で「10度目の正直」”  ……というイロモノ剥き出し記事どおりの鳴り物入りで、2012年4月28日に道頓堀にオープンしたという《ボヨヨンスイーツガーデン》に来訪。
 あのくいだおれ太郎が軒先で太鼓と鐘を鳴らす、“中座くいだおれビル”6F。同じビルにはジャイアント白田の《しろたや》も入っている。

   いわゆるデザ王・スイパラタイプのデザートバイキングレストランのエピゴーネン。お一人様1,480円という料金も相場に倣った設定。
 入店時には券売機にてチケットを購入するというのもおなじみのスタイル。パステルコスチュームの従業員さんたちの“いらっしゃいませボヨヨ〜〜ン♪”というグリーティングも楽しい。
 ただ、2時間という制限時間設定が相場より長い上、クーポン持参により(または閑散期はもれなく)時間無制限になる!という鷹揚なシステムがなかなか殊勝。質はともかく、これは非常に食べ応えが有る。
 全般的な雰囲気やバイキングスタイル、メニューの数々も、スイパラ・デザ王・スイーツ2をそのまま想像してもらえば話は早いだろう。

 しかしひとつ違和感を覚えたのは、デザートバイキング店では珍しい喫煙席の存在
 部屋がガラスで隔てられているものの、パステルピンクを重心に彩られた内装の中で、大阪のおばさん層や蓮っ葉なギャルがふてぶてしく紫煙をくゆらす姿は、やや奇異に映った。
 もっとも、駅前の信号待ちで男女全員くわえタバコという民度の低い光景が珍しくない大阪では、自然的な配慮であることは察しがつかぬことでもないが。

 バイキングのラインナップをひととおりさらうと、ホールケーキ15台、スクエアシートやプリン,プチシューなどのその他デザートが9種中型チョコレートファウンテン1機、ソフトクリームマシン1機、パスタ3種、ウォーマー寸胴3台、ライトミール10種、そしてサラダバー

 ドリンクバーは原液ジュースディスペンサー,炭酸ディスペンサー,紅茶バー8種,コーヒーマシン,太陽のマテ茶。
 品目に個性はないが、広い店内に全く同じラインップでドリンクバーが2か所に設置されている…というのは親切設計。

   スイーツラインナップの方向性としては、プリンやゼリーなどの厨房仕込み品も多少みかけるものの、あとの仕入れものはあまり質の良くない量産品。
 同じ土台の味違いで差分稼ぎをしているので、選択を誤ると味の飽きに苦しみそう。しかもこてこて植物性クリームの硬度がキツく、盛る際にはトングにこびりついてなかなか離れない。
 しかしこういったケーキの質の粗っぽさは全く想定内で、このテの店としてはそこそこ及第点。
 それよりも一面にわーっと並んだホールケーキから好きに盛れるスイーツ専門バイキング店ならではの醍醐味を、心ゆくまで堪能して欲しい。

 一方、冷凍出来合いだけど存在自体が嬉しい[たこ焼き]、焼き豚&チャーシュー乗っけ放題に驚く[チャーシューサラダうどん]、片栗粉さくさく食感が嬉しい[エビマヨ]、エビもホワイトソースもちゃんと入った[マカロニエビグラタン]……等々。
 雑駁的でジャンル交錯しまくりなものの、数々の大味で野放図なライトミールは、食い倒れに驀進しにやって来たハラペコたちを、太っ腹で迎え撃つ!
 女性受けを狙ったロハス気取りみたいなモノが無いのもいいし、同額1,500円程度のランチバイキングとしても通じるボリューム感。この辺りは大阪人の頼もしさみたいなものを胃袋で実感した。

 そして一番手ごたえを感じたのは、クーポン持参で取得できる、時間無制限システム
 開店時間の午前11時から閉店夜10時まで。枷もしがらみもなく、自由に寛いでえぇよ〜……という超然的食べ放題空間は、スイパラタイプのスイーツバイキング店では今まで経験したことがない。これソフトクリームマシン目当てでネットカフェ休憩に入るより断然いい。
 買い物や観光にクタクタに疲れ果て、とにかく食べながら2時間以上休みたい!という旅行者には最適。筆者も3時間近く楽しんだが、お隣の女子高生2人組なんか私が来た時点で既に“かえれま10”の後半みたいな倦怠ムードになっており、しかも私が帰る時にもまだ根性で食べていた。

 公式サイトで金看板にしているオーダーパンケーキが当日執り行われていない、お皿補充や清掃の仕事が鈍い……等々気になる点もあったが、スイーツバイキング亜流店の一軒としてならなかなかオモシロイ。
 近場の心斎橋OPA《スイーツスイーツ》が、残念ながら取材日の前月に撤退。そんなこともあり、これからも先行きを見守りたい店舗である。
【総合判定:★★★☆−】ケーキ食ベホで叉焼だのたこ焼きだの、この節操なさが道頓堀の気風なり!


当日の収穫!

▲ボヨヨンブルーケーキ,ティラミスケーキ(味は弱いがちゃんとマスカルポーネの味),苺ロールケーキ ▲生クリームシュー(シュー皮まづ…),ボヨヨンカップ(なかなかおいしいバニラプリン),レアチーズケーキ ▲ショートケーキ(かろうじて生苺が存在),ボヨヨンピンクケーキ,ももゼリー
▲たこやき ▲ホワイト生チョコ(実は一番おいしかった),フランボワーズムース,レモンケーキ(レモンクリームくど過ぎ) ▲オムレット(乾燥してカサカサ),ベイクドチーズケーキ(期待よりずっとおいしかった)
▲カシスケーキ,チョコケーキ ▲りんごタルト(生地が致命的にマヅくてりんご実もペラペラ),かぼちゃケーキ(コレもかぼちゃクリームがくどい) ▲ソフトクリームにバナナチップとコーヒーゼリーとパイナップルのチョコフォンデュを乗せて
▲サラダうどん(レタスにブロッコリーに焼き豚にチャーシュー) ▲サラダうどん再び(キャベツにチャーシューに,ワカメにコーンにニンジン) ▲キノコの和風パスタ(しょうゆ味オリーブオイルんめぇ),ピザ(チーズ多めでなかなかよろしい)
▲アマトリチャーナ(パスタはどれも合格点だね),エビグラタン ▲たこやき,エビマヨ,ハム ▲から揚げ(むね肉で残念),蒸し鶏ゴマのマスタードソース,コンソメフライドポテト
▲ガーリックバター肉じゃが ▲カレー+ライス+チャーシュー+エビグラタン+粉チーズ ▲ウォーマー寸胴おしるこ+ソフトクリーム+スライスアーモンド(熱いおしるこは真冬に有り難いね)
▲オレンジのムース,チョコシュー(中身空っぽでチョコクリーム入ってないのに当たった),ホワイトチョコのケーキ

【所在地】〒(不明)
大阪府大阪市中央区道頓堀1丁目7−21
中座くいだおれビル6F
【営業時間】午前11時〜午後11時
【tel】06-6212-3120
【関連サイト】公式サイト ホットペッパー 食べログ
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▲トングでつまみにくいケーキたち。植物性こてこてホイップがひっつくひっつく。 ▲パステルピンク中心のカラーリングが愛らしい店内。ただ配置がキツキツで、ソファー席から立つときはお隣にお尻向けてカニ歩きせねばならぬていたらく
▲せっかくなのでくいだおれ太郎も載せておきませう。同じビル内にジャイアント白田の店もあるよ ▲厨房内にも芸人の等身大ボードが登場。でもゴメン、名古屋じゃかつみさゆりなんて誰も知らない。最初FUJIWARAかと思った

(取材日:2013年3月2日)