▲入口にはお馴染みのデザート王国のキーアート。でも同屋号ブッフェ専門店はもう残り2店舗を残すのみ | ▲かつての名古屋駅前名鉄セブン館の入口と殆ど同じ造り。喧しいくらいのメニュー見本が通行人をいざなう |
▲あっなんか懐かしい。このくたびれ気味のチェアやテーブルもかつての名古屋の店とそっくり | ▲アントルメ類ブッフェボード。相変わらずフリーカットシートやスクエアケーキばかりの安っぽい外見だが、お味の水準は幾分良くなってきている |
アクセス | 大阪市北区/地下鉄梅田駅8分,阪急梅田駅5分 |
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お店のタイプ | デザートブッフェ専門店 |
代表メニュー | ケーキ/パスタ/サラダバー |
お値段 | ※2015年に閉店 |
制限時間 | 70分 |
実施タイム | |
ドリンク | +210円で飲み放題 |
その他ルール | 全席禁煙/スイパラのようなお皿返却口があるが、そこには下げねぇでくれと注意書き有り/空いたお皿は全て従業員が下げるからよろしくねとのこと/ ホットペッパーにドリンクバークーポン有り |
味 (スイーツ類>調理系>ドリンク) | 【★★★−−】 | 立地 (場所へのアクセスは便利かどうか) | 【★★★★−】 |
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利便性 (いつでも気軽に利用できるか) | 【★★★★★】 | 各品の状態 (補充の良し悪しや鮮度など) | 【★★★★−】 |
快適さ (席の座りごこちや通路の広さなど) | 【★★★−−】 | お得感 (相応値段以上に楽しめるか) | 【★★−−−】 |
接客 (従業員さんが親切かどうか) | 【★★★★−】 | 混雑度 (混み具合や行列具合) | [やや厳しい] |
●大阪は阪急梅田駅前の商業施設“HEP FIVE”内、7Fレストランフロアに立地する《デザート王国 HEP FIVE》に来訪。 今更デザ王!?とも思われるかも知れないが、実は1号店渋谷公園通り店も、名古屋の名鉄百貨店セブン館B1F店舗も、値段もラインナップも少しずつ良くなってきていた矢先に閉店してしまっており、残すは横浜店とこの梅田HEP FIVE店のみ。デザートブッフェ専門チェーン老舗が、今やレッドデータ状態に。 渋谷の店は当初確かに不味い店だったが、この筆者がこのサイトを始める直前に、初めてこのテのデザートブッフェ専門店として入店した思い出があり、そんなデザート王国が次々撤退して店舗数を減らしてゆく様には何だか一抹の寂しさが漂う。 加えるに、パスタ類とティラミスが殆ど同じ製造レシピの《ポルトフィーノ千種店》も、昨今テナントをサイゼリヤに明け渡してしまった。あらあら。 トマトソースパスタにタバスコたっぷりかけて火を噴いた後にティラミス白玉小豆乗せをかっこむ、あの格安で雑駁な大味ブッフェの興奮にはもうありつけないのかしら? そこで向かったのが、大阪は梅田の商業施設HEP FIVE。真っ赤な観覧車ビルが目印のこの商業施設レストランフロアに《デザート王国》の末裔が存命中。 押し合うように賑わう日曜の梅田駅前の人混みを掻き分けながらくだんの施設7階に到着すると、なんと1時間945円の低価格限定デザートバイキングの看板を出しているカフェ《ビーオフ》なんて魅力的な店もあったがそこはグッと堪え、同じフロア奥のデザ王の門を無事くぐりましたとサ。こっちも次回入ってみたいなー。 閑話休題。先ず、こちらデザ王HepFive店の料金フォーマットは、終日70分1,362円。さらにフリードリンク別料金の210円。 かつての名古屋のデザ王と比べて少し高い印象。ドリンク代はホットペッパーのクーポンで落とすとして、このテのブッフェで僅か70分制限は厳しいところ。 日曜日だけあってHEP FIVE自体大変な賑わいで、お昼時一段落の午後2時なのに、どこの店にもウェイティングが出ている。デザート王国の店内も満席。やはり女性客中心。 手を叩いて爆笑するなど皆テンション高く騒がしいが、このテのバイキング店はこうでなくちゃ…というパワーで溢れている。練習試合帰りなのか、ジャージ姿9人組の部活女子高生も入店! そんな客入りの猛回転も盛んだが、従業員さんも負けじとくるくる良く動いてくれている。こちらも「氷はどこでしょーか」「タバスコありますぅ?」等々、客として声をかけやすかった。各品の補充も状態も良好。 メニュー類を分類すると、カットの入ったラウンドホールやスクエアシート、大皿ムース系、ココット、グラスゼリーなどのアントルメ部門が先ず筆頭。脇にはトッピングコーナーも備えたソフトクリームマシン2機(チョコとバニラ)が備えられ、マドレーヌやフィナンシェなどの焼き菓子部門も常設。 他サラダバー&オープンサンド部門。パスタ&カレー等調理系部門。そしてコーヒーマシンとジュースディスペンサーと紅茶バーを備えたドリンクバー部門。過不足はない。 さて気になるお味の方は、昔渋谷の同チェーンで食べた頃や、名古屋店がオープンしたばかりの頃と比較すると、徐々に改善されてきているように思えた。 一見丸投げと思える仕入れスイーツの味も思ったほど悪くない。大皿パンナコッタやゼリーなどの厨房品も、スタンドパウチもんだろうと果物ピューレがレトルトだろうと、味は確実に向上している。 5年も10年も経てば製造技術が上がるのは当然だが、それでも眉をひそめるような粗悪品は紛れ込んでおらず、安心して盛ってこれる。 一番美味しかったのが[スフレチーズケーキ]。しっとりフワフワで口どけよく、チーズケーキとしてのお味もしっかり。ショップ売りのそれと遜色なく楽しめてちょっとびっくり。これが生クリームやベリー粒でアレンジが出来るともう最高なのに。 [フルーツプディング]はカスタードも生クリーム液も増量感あふれる濃厚さ。ケチって細切れに散らされた生フルーツだってちゃんと活きてる。[パンナコッタ]も同路線でなかなかよろしい。 [ぶどうのレアチーズケーキ]はケーキというより即席ムースに近く安っぽいが、無難でまっとうなお味で嫌いではない。散りばめられたぶどうも嬉しい。 スポンジふわふわ食感も、甘酸っぱい苺クリームも、期待よりずっと上だったのが[ミックスベリーのロールケーキ]。ホイップとフルーツでデコレートして切り株型にして出したらもっと喜ばれると思うよ。 缶詰ポンチ以外はひととおりつまんだから、次は調理系へ。デザ王は相変わらずパスタが美味しい! トマトソース、ミートソース、ツナクリーム、和風きのこ、ペペロンチーノ……等々。回転良く状態も良く補充も素早い。 厨房からは終始アーリオオーリオのこうばしい匂いが漂い(ケーキ焼く匂いは全くしてこないけど・笑)、次々と各種ローテンションで熱々が茹で上がってくる。ベーコンやほうれん草、しめじにブロッコリー…といった具の数々も決して寂しくない。クリエイトレストランツ社の本領と言ったところ。 次は、具を好きに乗せられるカナッペコーナーとサラダバーへ……と思ったらもう時間が無い!やはり70分制限は厳しい。慌ててカレーライスの上にサラダを乗せて時間短縮。 その他、300円弁当の域を出ない[デミグラスハンバーグ]や小麦粉のかさ増しで衣がアメリカンドッグみたいになってた[鶏の唐揚げ]もあったが、まあこの辺は皆さんも初めから期待していないと思うので、カレーライスやミートパスタのトッピング程度に使うといいだろう。 不満点は、先ずお値段と制限時間。色々とタイトなオペレーションでCPはいいはずなのに、ドリンクバーを含めて1,572円とは、決して低廉ではない。 人いきれ激しい土日祝なら仕方ないが、平日ならあと100円200円の値下げや制限時間のフリー化など、料金の引き締めと財布に優しいサービスに心を砕いて欲しい。タイムサービスとかあればいいのに。 それともう1点。やはりケーキ類は他社と比べて見劣りが隠せない。 セントラルキッチンから搬入されてくるスポンジやシュー皮に、厨房で生クリームたっぷりナッペしてフルーツもどっちゃり!っていう、あのスイパラの迫力クオリティと、どうしても比較してしまう。 今回“秋の果実スイーツフェア!”を立ち上げ、限定スイーツによる季節感を出し、メニューの研鑽を怠らず消費者に訴求しているものの、他社との競合に苦戦して店舗数が減少しているのは、やはりケーキそのもののお味とオペレーション技術の差が表れたのだろう。せっかく調理系、特にパスタのお味はスイパラより格段上なのに口惜しい気がする。 他社店舗が優雅なテーマパーク風だったり完全セルフクッキング式を導入したり等の独自性を打ち出しているように、デザート王国も、同チェーンならではの新たなシステムと独自のスタイル導入による巻き返しを見せてくれることに期待したい。 |
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【総合判定:★★☆−−】お味はそれ程酷くはないが、料金と制限時間に不満あり。 |
▲ぶどうの白ワインジュレ,オレンジジュレ,洋梨のパンナコッタ(グラスゼリー類は果物がもっと多ければ合格ライン) | ▲ぶどうのレアチーズケーキ,ベリーのムース(ラズベリーのピューレがかかってるのはよろしい) | ▲カスタードパイ,キャラメルナッツケーキ,ミックスベリーのロールケーキ,ショコラケーキ |
▲フルーツプディング,ソフトクリームwithイチゴソース | ▲カプチーノモンブラン,フルーツタルト,紫芋モンブラン | ▲栗の木の実のシフォンケーキ(鮮度イマイチ),スフレチーズケーキ,栗抹茶ムース |
▲メープルケーキ,モンブランショートケーキ(意外とマロンクリームが良い),苺ムース | ▲パンナコッタ,チョコソフト(まづ…) | ▲パスタ各種,ガーリックトースト |
▲フライドポテト(大穴!マックのポテトみたい!),パスタ,鳥の唐揚げ,ハンバーグ | ▲カレーライスをサラダバートッピングで |
【所在地】 | 大阪府大阪市北区角田町5−15 HEP FIVE 7F デザート王国 HEP FIVE |
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【営業時間】 | |
【tel】 | |
【関連サイト】 | HEP FIVE公式サイト ホットペッパー 食べログ |
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▲ここはパスタをお腹いっぱい頬張りたい時に訪れても決して損は無いだろう。特に回転が良い時間帯はあつあつ! | ▲当日は秋の果実フェアとして限定品を振舞っていた。何だかかつての千種ポルトフィーノを思い出す |
▲ゼリーやポンチやマドレーヌやフィナンシェも含め、メインのスイーツは大体30種類以上。しなかずとしては標準的だが、僅か70分制限での全種制覇は難しかった | ▲こちら焼き菓子コーナー。ワッフルやショコラなど。しかしトッピングがない。ソフトクリームがイマイチなので、是非生クリームやメープルを用意して欲しい |