▲燦然と煌めくショーケースのケーキたち。だけど食べ歩きしてる人ならすぐ分かるよね。よそでも投げ売りされてるものを豪華に繕っただけの虚飾品 | ▲やたら“手作り!手作り!”と必死に強調してる店ほど、大抵オリジナルに非ず。逆に厨房品メインで勝負してる店ほど、「手作りだ自家製だ」って殊更わめいたりしていない |
▲競合犇めくイオンモール橿原のレストランフロアにテナントするデザート食べ放題店。閉店した前の店舗をそのまま付け替えたことが伺えるような、どこかタドタドしい外装 | ▲カットフルーツはオレンジやパイナップルなど、ごつい皮つきで付け合せしにくいものばかり。焼き菓子のたぐいもトッピングメニューとして活かしきれていない |
アクセス | 奈良県橿原市/JR金橋駅10分,近鉄浮孔駅15分 |
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お店のタイプ | カフェレストラン |
代表メニュー | 洋食/ケーキ/アイスクリーム |
お値段 | 1,029円〜 |
制限時間 | なし |
実施タイム | 営業時間内 |
ドリンク | 別料金で1杯のみ |
その他ルール | 全席禁煙 |
味 (スイーツ類>調理系>ドリンク) | 【★☆−−−】 | 立地 (場所へのアクセスは便利かどうか) | 【★★★−−】 |
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利便性 (いつでも気軽に利用できるか) | 【★★★★★】 | 各品の状態 (補充の良し悪しや鮮度など) | 【★★★☆−】 |
快適さ (席の座りごこちや通路の広さなど) | 【★★★−−】 | お得感 (相応値段以上に楽しめるか) | 【★★☆−−】 |
接客 (従業員さんが親切かどうか) | 【★★★★−】 | 混雑度 (混み具合や行列具合) | [余裕] |
●奈良県に用事が出来たので、場所も便利でシステムも気軽で、どこかさくっと飛び込めるケーキ食べ放題店はないかしら? ということで、“心を込めてお作りしたお菓子(by:公式)”が営業時間内いつでも1,029円で食べ放題。そんな激安ケーキバイキング店舗《サロンドテルミエル》が橿原市にあるということで、勇躍して来訪。 立地はイオンモール橿原!JR金橋駅からも近く!…ということで行き易そうだったが、フリーキップ所有の近鉄(浮孔駅から徒歩15分)で行こうとしたら、複雑な乗り換えを経て悪戦苦闘。 しかしモール自体は名古屋の上小田井や大高のイオンと同じ規模で、とても周り甲斐があった。食べ放題店も《カントリーキッチン》《串家物語》《旬菜しゃぶ重》《ひな野》と、ジャンルも豊富に盛りだくさん。 くだんのお店ルミエルの食べ放題システムを整理すると、対面ショーケース部門、セルフの焼き菓子&カットフルーツ部門、セルフのアイスクリーム&ソフトクリームマシン部門が常設されており、食事オーダーまたは単品ケーキ食べ放題オーダー(1,029円)で、これらが時間無制限でフリーとなる。 尚、対面ショーケースはケース前でオーダーして従業員さんにその場でお皿に乗っけてサーヴしてもらえる不二家スタイル。 残念ながらドリンクバーはなく、別料金で1杯のみ。 このお店の目玉であり、煌びやかにショーアップされている“手作り”スイーツについてなのだけど、味の素フレックのホールタルトシリーズを解凍して丸投げしたもの、同じくフレックの安物いちごロールをカットしてホイップを絞ってスライス苺を乗せたもの、キューブカットした業務用シートをそれっぽく見せるためゴディバ風深口紙ケースに入れただけのもの……と、私の名古屋の自宅町内のアミカでも買える、ベタな出来合い品ばかり。 せめて地元奈良か橿原の業者さんから仕入れればいいのに。 しかも、こんな低質品ならセルフのブッフェボードで供せばよいものを、わざわざ綺羅星の如く華やぐ対面ショーケースでオーダーさせてゴージャスに取り繕う、その付け焼刃の小手先には閉口。故意にわざわざ行列が出来て混雑させるのを演出としているのだ。味はたかが知れているのに。やれやれ。 [クレームブリュレ]は、オーダーを受けてから砂糖を振ってバーナーでくぐらせるという、焼き立てキャラメリゼを実演してくれるが、いざスプーンを入れると缶詰フルーツの上げ底でカサ増しされていてガックリ。 前述のフレックのホールタルトシリーズってブルーベリー味にしろマンゴー味にしろ、しけた生地の上に味のくすんだカスタード詰めて、その上に鮮度の無いべったりジャム。お世辞でも美味しいとは言えないので無視しようと思ったが、さつま芋バージョン[金時さつま芋カスタードタルト]は初見だったので一応オーダー。やはり不味かったが。 完食するのに苦痛を伴う品も多く、[トロピカルフルーツゼリー]はタイ産缶詰ポンチのしつこい甘ったるさが後に引くし、[プチシュークリーム]の冷凍解凍を経たシュー皮の食感の悪さは致命的な上、チョコ味フィリングのガナッシュも低質。[チーズプリン]も生クリームや牛乳ではなく水道水で溶かれたような薄っぺらな味。 スーパー2コパック398円ライクな味の[フルーツショート]が、実はいちばんまともに頂ける品になっていた。というか食べれるのはコレしかないという感じ。 焼き菓子、アイスクリーム部門については、もはや何もコメントすることはない。 唯一評価できる点は、デザートバイキング単品価格と殆ど変らぬ値段でパスタやオムライスが頂けること。 デフォルトでは1,280円でお食事ワンプレートとなっているが、“期間限定めちゃ得サービスセット”だと1,029円で和風ぺペロンチーノが、1187円でナストマトソースが、1,239円でデミソースチーズオムライスが食べ放題付きでオーダーできる。 自分が頼んでいた食べ放題単品が1,029円なので、どうせなら…と思い立ち、“今からめちゃ得コースに切り替えてトマトパスタを頼むことはできますが?”と終わりがけにコールボタンで呼んでみたところ、イヤな顔一つせず伝票を取り換えて快諾。茹でたてパスタをサッと出してきてくれた。頼めば粉チーズとタバスコもつく。 ……但しお味は至極普通だったが。 この店を一文で評すると、800円程度のものを死にもの狂いで二千円に見せかけ、それを千円で提供してる店。これはこれで涙ぐましい企業努力で感心する。 例え安かろう悪かろうでも楽しさと手軽さを評価したいのに、子供だましなトリック演出で虚飾して看板に“手作り”と掲げる、その逞しいまでの厚顔さと下衆い小賢しさに、出された安菓子をモソモソと食べながら虚しい気持ちになってしまった。直球に激安をウリにすれば楽しいはずなのに……。 今後の改善点としては、例えばアイスの質が低いのをカバーすべく、セルフで焼き菓子や果物を自分でお好みミキシングできるスタイルを導入するなど、「安かろう不味かろう」をインチキで目眩ますのではなく、「安かろう、でも楽しかろう!」に重点を置いて展開して頂きたい。 少し多き目の冷えたカップで焼き菓子やイチゴや生クリームやナッツをセルフで放り込んでアイスをこねこねクラッシュできるシステムとか。この店ではせっかく設えたアイスやソフトや焼き菓子やフルーツを、トッピング的に何も活かせてないのが本当に勿体ないのだ。 問題のフレック丸投げショーケースの品々についても、これからは地元の洋菓子業者さんとの信頼関係を地歩に固めてゆき、低価格でも質の良いケーキを仕入れられるよう、少しずつ邁進して頂きたい。 全国どこに行っても同じヤツが並べられてて“手作りでーす!”と笑顔で言われても、消費者は落胆するばかりだ。 |
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【総合判定:★★−−−】パスタとオムライスの付加価値が無ければとても居られないような店だった。 |
▲紅茶のシフォンケーキ(固くてフィナンシェみたい),チーズスフレ(別に…) | ▲ソフトクリーム+カットパイナップル,抹茶とチョコのケーキ,ブルーベリーチーズアイス | ▲クレームブリュレ,フルーツショート(実はコレが一番仕入れ値を奮発してるのではないか) |
▲バナナチョコアイスonパンプキンのバターケーキ&ガトークラシック,カットオレンジ(トッピングしたけど馴染まん…) | ▲金時さつま芋のカスタードタルト,ソフトクリーム,カットGF(フルーツが付け合せに向かないモノばかり) | ▲渋皮モンブラン(これもどこかで食べた記憶があるなぁ),チョコミントアイスonトロピカルフルーツゼリー |
▲チーズプリン,ティラミス,プチシュークリーム(全部どうでもいい) | ▲オレンジムース,カシスムース,ぶどうシャーベット(殆ど流れ作業で口に運ぶ私) | ▲+210円のアイスコーヒーが来た(ちょっと美味しい)。せっかくだからブリュレも一緒に |
▲パスタは殆ど無料同然で付けられる。味はともかく激安サービス精神は見事 |
【所在地】 | 〒634-0837 奈良県橿原市曲川町7−20−1 イオンモール橿原内アルル3F サロン・ド・テ・ルミエル |
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【営業時間】 | 午前10時〜午後11時 |
【tel】 | 0744-26-2266 |
【関連サイト】 | イオンモール橿原公式サイト 食べログ |
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▲ドロ甘激まづアイスクリーム。こういう低質品に出くわした時はよく豆腐やミックスベリーやチョコナッツとミキシングするのだけど、そういったトッピングシステムもない | ▲ブリュレをオーダーするとその場でバーナーによる実演キャラメリゼを施してくれる。しかしカサ増しが多すぎてカスタードの質の巧拙が判らなかった |
▲店内の奥側の様子。落ち着いて頂けるが、若干椅子の座り心地が固かった | ▲やだー!中段奥のロールケーキって先々週池袋で延々食わされたやつ!もうウンザリ!!不味いの分かってても全品写真撮るべく一通り盛るこっちの身にもなってよー |