セガワールド メルクス東名店[Part.2](尾張旭市/三郷駅) |
●尾張旭市の《東名ボウル/セガワールドメルクス東名店》については既に写真を掲載しているが、往年店内の雰囲気が偲ばれる別の日のスナップがネガスキャンで出てきたので、改めて再掲載。 撮影は1996年の8月頃。ご覧のとおりセガピンボール'96年製「007ゴールデンアイ」の他、デコ'93年製「ジュラシックパーク」、'93年製「テイルズフロムザクリプト」の3機種が設置されいてた。 撮影時にささくれたエピソードを叙述。来店前に《セガワールドメルクス東名店》へ電話で問い合わせをした時のこと。 問い合わせ内容は“そちらではピンボールは何台有りますか?”というシンプルなもの。 遠方のロケーション巡りの場合、こちとらピンボールだけを目当に足労しており、情報入手後すぐ駆け付けても撤去後の憂き目なら時間と交通費の浪費は馬鹿にならない。あらかじめピンボールがあるかどうか電話で聞いておこうという趣旨。 対応に出た店の声は、店頭ではなく事務所らしき室内から聞こえる、正社員・店長ぐらいの年齢が伺える男性。 筆者による上記のお尋ねを受け、『少々お待ちください』と、設置場所まで確認しに行くその従業員。ソラで言えないのか仕方ないな。 しばらくして再度受話器が取られ、『3台置いてあります』という返答。 “あ、3台ありますか、では何が有りますか”と更に聞いたところ。 『な、何って………な…な、に、が、で、す、か』 ……と失笑気味に苛立ち交じりの反問を弄する従業員。 この半笑いをこらえるような相手の態度にカチン。怒髪天を突いた筆者。 “機種名!機、種、名!! じゃあアンタ聞くけどさ、格闘ゲームはストUもバーチャも餓狼伝説もファイターズヒストリーも全部いっしょくたに「格ゲー」としか呼ばずに管理してんの?全部区別つけない訳!?” と思わず語気を荒らげたところ、まくしたてている中盤で相手方は趣旨を理解したようで、最後まで聞こうとせず途中で人の口上に覆いかぶさるように 『あぁあぁあぁ、はいはいはい、ちょ、ちょっと待ってくださいね!』 と、あからさまに煙たがりながらまた一旦切り上げて再度確認しに行く従業員。わざわざもう一度見に行かないと答えられんのかねこの馬鹿は。 で、その後そいつの心もとなくも頼りない機種名の読み上げにより、テイルズF、ジュラシック、ゴールデンアイという3機種の設置を、この時初めて確認。 特に、「007ゴールデンアイ」はこの時点で中部地区初発見だった為、内心やや慌てながら現地へかけつけることに。 その来訪日。こちらが残してあった当時の手帳の記録だと1996年7月29日(月)、午後2時ごろ。 現地ロケーションを訪れてゴールデンアイの写真を撮らせてもらおうと店員さんにお声をかけたところ、ダメ、ダメ、撮影一切禁止!の一点張り。 “ではどうすれば許可が降りますか” “撮影許可の申請はどこにすればいいですか” というお尋ねにも、いや禁止ですから、許可は降りませんから、一切お断りしますから!とけんもほろろ、何度聞いても全く取りつく島もない権高ぶり。 筆者は煮えくり返るはらわたを抱えながらも、帰宅後、株式会社セガ本社へ、代表番号からたどって問い合わせ、該当の部署へ、正式に撮影許可申請の書類を作成の上、郵送で提出。 『今、お店の事務所からかけられているのですか?……え、違うんですか?ご自宅から!?撮影お断りの一点張りで、何の教示もなく帰された!? そうでしたか!誠に失礼致しました』 ……というセガ本社総務の方による常識的な対応と、にべもないメルクス東名店舗従業員とのケアの差が、非常に強く印象に残っている。 で、きっちり本部経由のアポイントメントを取り付けて後日再訪。この時撮影した写真が、今回掲載のショットという訳。 尚、この時の《セガワールドメルクス東名店》でのマシンの整備状況についても触れておくと、サテライトジャンプ台非稼働というゴールデンアイの国内版共通の初期故障は仮借できるものの、ジュラシックのトップホールに意図的に異物を詰め込んであったり、テイルズのセンタースクープをガムテープで塞いで知らぬふりしてあったり等、凄惨を極める蛮行ぶり。 加えるに、サウンドボリュームが3台揃ってゼロに設定。マシンに対する軽視と憎悪がありありと感じられた。 電話対応以上に禍々しい、ピンボールに対するこれらの悪意に満ちた行状を告発すべく、再びセガ本部に書類を郵送した挿話については、同店[Part.1]のページで詳細を記した通りである。 同店舗は現在《セガ東名ボール》と屋号を変えながらも、セガ系列のゲームセンターとして営業を続けているようである。 |