▲入りやすい料金に再び調整されたストロベリーフェアとなって再降臨したヒルトン・ザ・ギャラリーのデザートブッフェ。群を抜いたお味のクオリティには最高点を付けさせて頂きたい | ▲開放的吹き抜け空間ザ・ギャラリーの品格は相変わらずだが、家族連れの小学生客はあまり歓迎できなかった。実演の前で邪魔だわ食べれないのに大量取りするわ |
▲実演ホットチョコはチョコレートブッフェから引き継ぎ。それよりブランデーやハチミツの新トッピングが面白かった。他のメニューにかけた方が使い甲斐ありそう | ▲今季も登場苺チョコファウンテン。すっかり見飽きたが、フォンデュチョコとして結構お味はよろしい方だ |
▲生苺も食べ放題。練乳トッピングあり。勿論ホットチョコと生クリームで頂いてもいいのよ | ▲日本じゃ縁起悪くてあまり広がらないスポイトぶっ刺しスイーツ。浸されて時間経過させるのではなく、頂くときに苺ソースを射出するので、スコーンの食感がしんなりしていない |
企画名 | ストロベリーデザートブッフェ |
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メインメニュー | ケーキ |
ケーキのサイズ | 小〜中 |
お値段 | 2,500円 |
制限時間 | なし |
実施タイム | 土日午後3時〜5時(祝日は非実施) |
ドリンク | コーヒー紅茶飲み放題 |
その他ルール | 分煙有り ※ようつべに動画あるよ!⇒GO! ※2012年版るぽありんす |
味 (ずばり、おいしいかどうか) | [10] | ●《ヒルトン名古屋/ザ・ギャラリー》が2012年春に土日限定でデザートブッフェを再始動して好評を博したのはいいが、その数か月後にヒルトンは二千円から2,900円への仮借無き値上げを敢行。しかもこっそり突然。たまたま値上げ当日に赴いた人はビックリしたのではないかと。 で、ソレに心が折られたブッフェファンも多数いたことは想像に難くなく、やはり客足が離れてしまったもよう。 一時期“4名予約で1人無料”と割引企画を打つものの、最終的にはデフォルト料金2,500円へ再調整する見直しが図られた。 しかも公式PDFパンフレットなどで料金15%off割引クーポンも出稿。これが結構大きく、切り取りクーポン提出で利用すれば2,125円。 貧乏人でもたまにできる贅沢として、心ゆくまでヒルトンのデザートブッフェが楽しめることとなった。 さて、1年近く続けられていたチョコレート重心のデザートブッフェラインナップは、今回のリブートにより季節感溢れるストロベリーデザートに軸を置いたメニュー群へ一新。 あまおう、ゆめのか等々旬の苺を贅沢に使った創作苺デザートが堪能できる。 もちろんホテルパティシエ&パティシエールのオリジナル。仕入品はせいぜいファウンテン用具材のベビーカステラや一部のお口直し品ぐらい。業務用出来合い品の安物をホテルメイドっぽく見せかけるような嫌らしい小手先技は見られなかった。 ここでデザートブッフェの実施フォーマットもさらっておくと、毎週土日開催(祝日は非実施なので注意)、午後3時〜午後5時、2,500円。コーヒー紅茶Hot/Iceのセルフ飲み放題つき。 基本構成はブッフェオリジナルのアントルメやヴェリーヌが中心。10種に届くか届かないかの少なさだが、ひとつひとつの完成度は水際立つような高邁さを誇っている。 その他、ピンクの光沢が可愛らしい苺チョコレートファウンテンやパティシエール実演ホットチョコなど、アクティヴな演目がブッフェ会場を賦活。 本格ライトミールの用意は無いが、サルサソースとおつまみチーズ…という、酒の肴のような珍妙な箸休めが用意されている。 今回の品々の質の高さについては手放しの称賛を惜しまない。 一見では凡百の苺プリンを装う地味な外見の[ストロベリーとルバーブのフラン]。一体どうやってこんなダイナミックな玉子味が出せるのかと、消費者の舌を驚愕させるひとしな。ルバーブ特有のクセは感じないのに、ちゃんとアクセントになっている。上等な丸ごと苺粒にもとどめを刺され、ついにはほっぺが落ちた。付属トッピング苺ソースは2巡目から落とそう。そのまま頂いても十分。 こういう上等なメレンゲさくさくアントルメが食べたかったー!と快哉を叫ぶのが[カーディナルスライス]。ほとんど焼き立てのような鮮度が素晴らしいし、中層苺ムースの愛らしい色合いとお味にも和む仕上がり。 [苺のロールケーキ]は、確かなお味のスポンジと生クリームがフレッシュなのが何より嬉しかった。苺が存在感は思ったほどではないが十分美味しい。 輝くような生苺が大皿ボウルで山盛りという光景がまぶしいじゃないか[愛知県産ゆめのか]。練乳トッピングをかけてもいいが、ひょいっぱく♪ひょいっぱく♪とプレーンでつまんでぱくついても十分幸せだろう。 表面につやつや苺ナパージュとアラザンを被った苺粒7個がずっしり!というゴージャス感溢れる[ストロベリータルト]は、とにかく苺そのものが上等。ほのかに甘いタルトレットのしっとり生地や、抑え目バニラカスタードの采配もいいのだけど、やはりタルトは乗せる生果物の質で大分印象が変わることを舌で実感。 そうだ、2巡目の際は苺タルトの断面画像撮ろう!と、いそいそおかわりを取りに行くと、あらやだ、タルトが1個もない。 家族連れや小学生女児が2個どりしてたこともあり、すってんてんの状態。どうした、ブッフェに隙間が出来たままだぞ補充はまだか。 “まだ出てないよぅ”“さっき言ったんですけどぉ…”と、パティシエールさんお2人から気になる会話すら漏れ聞こえてくる。 そして満を持して出てきたのが、パティスリーのレギュラー品[ムースショコラオランジェ]。顔が映るような光沢コーティングのグラサージュ。格調を感じるショコラムースとオレンジリキュールのハーモニー。う〜ん濃密で手強いわ〜〜……いやいや、苺タルトはどうしたのよ。 そしてショコラオランジェも忽ち完売して、代わりに出てきたのが、おみやげ品のようなマドレーヌにホイップ絞ってカラースプレーを振った、ヒルトン様にしてはやっつけ仕事なお粗末品。あーそうなの、もう苺タルトないのね。がっくし……。 ただ、昨日の売れ残りでも全然構わないので、マンスリーテーマとは別に、パティスリーのケーキハーフカット版降臨枠みたいな一角がブッフェにあっても、それはそれでスイーツファンには有り難いと思う。 正直品数は少ないと思うし、人気品が底をついて慌てて急造品を出すよりは、双方安心して挑めるというもの。 尚、アイスコーヒーのお味は前回と比べてちょっと良くなっていた。ホットチョコ実演コーナーに生クリームやシナモン、ハチミツ、ブランデーがあるので、コーヒー紅茶のトッピングにしても楽しそうだ。 |
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雰囲気 (入りやすい店か、落ち着いて食せるか) | [10] | |
リベラル感 (実施時間が不自由でないか、ルールがやかましくないか) | [9] | |
接客 (説明など不親切でないか、感じは悪くないか) | [7] | |
立地 (場所は便利かどうか) | [9] | |
お得感 (質量共に料金以上の満足が得られるかどうか) | [7] | 総合【★★★★−】とにかく苺スイーツの創作性とお味のクオリティがこれまでと比べても傑出。 |
▲ストロベリームース(苺粒2個、苺ムース層、苺生クリーム層、チョコスポンジ層で編成) | ▲カーディナルスライス,ストロベリーとルバーブのフラン | ▲苺のロールケーキ,ストロベリースコーン(スポイト苺ソースは普通に抜いてかければいいかな) |
▲苺のフレジェ(中層にピスタチオクリーム),ストロベリーミルフィーユ(ミルフィーユというよりパイのトライフル) | ▲苺のタルト,あまおうのグラスデザート(スポンジも苺風味) | ▲ホットチョコ(ヴァローナ・クールド・グアナラ),愛知県産ゆめのかに練乳をかけて |
▲フランに苺ソースをかけて,苺チョコファウンテンを3種の具材で | ▲カーディナル再び,ホットチョコに生クリームプラス | ▲チーズ,サルサソース,ムースショコラオランジェ |
……アイスクリームがあったら最高だったのにね!ホットチョコにフォンデュに生苺に、トッピング各種が生きまくりなのに。 |
■市営地下鉄伏見駅F番出口より直進徒歩3分。ヒルトン名古屋の1Fの多くのフロアを占めたカフェレストラン《ザ・ギャラリー》の北側で実施。
【所在地】 | 〒460-0008 愛知県名古屋市中区栄1−3−3 ヒルトン名古屋内 ザ・ギャラリー |
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【営業時間】 | 午前10時〜午後11時 |
【tel】 | 052-212-1270 |
【関連サイト】 | 公式サイト 食べログ |
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▲カフェチーノのパティスリー。当日は節分だったけどやはりバレンタイン色の演出が目立つ | ▲ドアマン待機の正門突破が苦手な方は、こちら広小路側入口からどうぞ |
▲コーヒー紅茶Hot/Iceが自由に注げるドリンクコーナー。アイスコーヒー美味しい。ジュース類はないけど別にいいや。子供が来るトコじゃない | ▲ガラステーブルによる前衛的デザインのブッフェボード。スタイリッシュなのはえぇけど数と種類あんまりたくさん置けないみたいね |