▲カワブンに到着。最近知ったが旧態然とした接待料亭だった河文が、ブッフェやブライダルで業績躍進が目覚ましくなったのはプラン・ドゥ・シー社に買い取られてからだそうな | ▲カワブンブッフェ。プチフール中心で華やかさはないが、どれも質実な仕上がりでお味も堅調 |
▲実演フレンチトーストコーナー。申し訳ないがパンも卵も仕込みも、他店専門カフェのソレと比べるとこだわりが感じられなった | ▲焼き菓子コーナー。一口かじってホロホロっとほどけるサクサククッキーもあって侮れない。アイスクリームの付け合せには是非! |
企画名 | 水曜日限定デザートバイキング |
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メインメニュー | ケーキ |
ケーキのサイズ | 【極小】〜【小】 |
お値段 | 2,700円 |
制限時間 | オーダーから90分 |
実施タイム | 毎週水曜、午前11時〜、最終入場午後2時 |
ドリンク | 飲み放題! |
その他ルール | 全席禁煙/終了10分前にお声かけ&アンケート執筆の励行有り/予約者200円引き制度は現在廃止 ※2013年版リポート ※ようつべに動画あるよ!⇒GO! |
味 (ずばり、おいしいかどうか) | [8] | ●創業400年、登録文化財の老舗料亭《ザ・カワブン・ナゴヤ》で嗜める優美なデザートブッフェのリポートを、2年9ヶ月ぶりにリライト。 因みに前回来訪時の感想としては、静謐な庭園を階下に覗くモダン和装レストランでの古格溢れるおもてなしとしては享受したいものの、肝心の食べ放題デザートやメニューの軸がはっきりせず、加えて期待のカワブンロールの鮮度が良くなかったこともあり、何とも座りの悪いブッフェに終始した印象だった。 しかし今回のブッフェでは改善や進展が随所に見られ、少なくともお値段相応の期待は裏切らないデザートブッフェへと安定。 今まで由緒ある老舗を低評価せねばならなかったケーキバイキング愛好家としては、先ずは溜飲を下げることができた次第。 《ザ・カワブン・ナゴヤ》デザートバイキングの開催フォーマットは、基本的には毎週水曜日実施。 入店受付は午前11時〜午後2時。ライトミールワンセット付き、90分制、2,700円(税サ込)。 当日席があれば飛び込み入店も可能だが、基本的には予約制。一休予約サイトでも同店の出稿はあるが、割引などの特典が何も無いのは寂しいところ。 さてさて、入館して予約者名を告げると、“お待ちしておりました”と、優雅な立ち振る舞いのコンシェルジュさんがご案内と共にエレベーターへ同乗、2Fまでご帯同。 予定より15分早く着いてしまったが、問題なくテーブルに着席。 デザートバイキングオーダーと同時にワンセット供されるライトミールを選択。ピザやパスタもあるが、今回は[チキンドリア]をセレクト。 サラダも付いており、前菜として頂くのもいいが、後半味変用の箸休めとしても頂ける品である。 用意されているデザートは、アイスの味違いや焼き菓子も含めて20種ほど。 中には実演フレンチトーストや1品限定テーブルサーヴの焼き立てパイも有り。 勿論水準以上のドリンクバーも設えられており、コーヒーHot/Ice、紅茶Hot/Ice、オレンジJ、グレープFJ、マンゴーJ、グアバJ、クランベリーJ、そしてイタリア製ミネラルウォーターのスルジーヴァなんてのも。 ガラス製と銀食器のピッチャーで供されていて、見栄えもきらびやかである。 今回のお味の一頭地は[りんごのショートケーキ]。トッピングには生のカット林檎、中層に挟まれるフィリングにはコンポートアップル。そしてフレッシュな生クリームとスポンジ。作りや見かけに華やかさはないが質実は確か。そういえば林檎仕立てのショートケーキは意外と少ない。 前回鮮度が悪くて失望させられた[カワブンロール]だがこの度で汚名返上。玉子色ジェノワーズスポンジもお味の精緻な生クリームも、大変力強い印象。筆者が2品平らげて払底した後も、サッと切り立てが補充された。 [栗のモンブランタルト]もマスト品だ。緊密感のあるタルト生地に渋皮栗がぎっしり。滑らかなマロンクリームの口溶けもよろしい。ガリッ!と栗の鬼皮が僅かに混入していたが、尚更フレッシュな自家製感が伝わった。 思ったより[フレンチトースト]が上質ではなく、備えたトッピング生クリームやフルーツソースをあえてもいまひとつ冴えなかった。セルフメイク的なおアソビを楽しみたいなら、むしろアイスクリームと焼き菓子とマチェドニアの取り合わせがお奨め。 特に、果肉感の残る[苺シャーベット]に、ほろほろっと崩れる良質クッキーの組み合わせはかなりイケるクチ。レモンパウンドやチョコクッキーなど、今回は焼き菓子コーナーもあなどれない秀作が多かった。 さて、前回来訪の時節より、200円の値上げ及び早割制度が廃止されているのだが、そんなマイナス点は品揃えやお味、各サービス、ライトミールのテーブルサーヴなどでしっかり補填されている好印象を持った。 2時前入店で、他の客が殆どはけた3時半ぐらいにブッフェが終了したのだが、後半私1人だけのために品々の補充や管理が決して放棄されることがなかったのも嬉しかった。 尚、別棟の《河文》では現在、定期的に“甘味ビュッフェ”が開催されている。 贅を尽くす和菓子職人の意匠を堪能、オーダー品や軽食も嗜める他、琴の生演奏の施しも有り……とのことだが、若干のドレスコード付きで3,780円とは、正直敷居が高い。 費用対効果より格調重視の方はどうぞ。 |
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雰囲気 (入りやすい店か、落ち着いて食せるか) | [8] | |
リベラル感 (実施時間が不自由でないか、ルールがやかましくないか) | [7] | |
接客 (説明など不親切でないか、感じは悪くないか) | [10] | |
立地 (場所は便利かどうか) | [8] | |
お得感 (質量共に料金以上の満足が得られるかどうか) | [6] | 総合【★★★−−】お値段は張るが相応の格式は有り。たまの贅沢なスイーツランチとして。 |
▲一品限定サラダ | ▲一品限定ドリア | ▲さんざしのパンナコッタ,マチェドニア(苺,ナタデココ,アロエ,パイナップル,バナナ) |
▲和梨,スイートポテト(ほのかにシナモンフレーバー),アップルパイ(甘さも酸味も抑えた優しいお味) | ▲豆腐ゆばナゲット,苺シャーベット | ▲カワブンロール,ピスタチオアイスクリーム(カカオ入ってるのかしら?そんなお味) |
▲フレンチトーストwith生クリーム&ブルベリソース,クッキー | ▲カワブンロール,栗のモンブランタルト | ▲パンプキンパイ(中盤でサーヴされるほかほか限定品) |
▲りんごのショートケーキ,トルタカプレーゼ(フォンダンショコラ並に濃口のクラシックショコラと申せばよいか) | ▲シュークリーム(普通サイズで焼いて欲しかった!皮もカスタードも秀逸),スフレチーズケーキ | ▲紅茶のシフォンケーキ,レモンケーキ(レモン風味にフォンダンコーティングが合う) |
▲フレンチトーストwithアイス2種&生クリ | ▲栗タルトとりんごショートとプチシュー再び | ▲更に焼き菓子とゆばナゲットをリピート |
■名古屋市営地下鉄[丸の内]駅徒歩5分。C番出口から出てすぐの交差点で左折してしばらく直進。右手側。
【所在地】 | 〒460-0002 愛知県名古屋市中区丸の内2−12−30 ザ・カワブン・ナゴヤ |
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【営業時間】 | 午前11時〜深夜2時 |
【tel】 | 052-222-0020 |
【関連サイト】 | 公式サイト 一休予約サイト 食べログ |
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▲昭和の文豪のご会食とか似合いそうなレストラン内観。壁には伊藤博文の書もかけられている | ▲カットしたて!補充直後のカワブンロール。クロッシュが無いので風味が落ちないうちにぜひぜひお早目に〜 |
▲ホールごとで美味しそうなトルタカプレーゼ。遠慮がちに盛っていたらウェイトレスさんが「どうぞ生クリームもたっぷりお取り下さい!」なんてお声かけて下さったりなんかして | ▲プラッター氷漬けアイスペール入りで登場、アイスクリームコーナー。温度がちょうどいいのかディッシャーも掘りやすかった |