中区/矢場町駅

クマカフェ栄店

▲クマカフェ栄店店頭。相変わらずピンクの色使いがまぶしいわね ▲Iceドリンクバー。因みに熊が直立した形のピッチャーの中身はアイスコーヒーだ
▲こちらはHotドリンクバー。チョコとよく合うホットコーヒー飲みたかったのに、汲みに行った時すでに空っぽ。その後撤収時間が来たため、結局飲めなかった ▲ハートの台座や造化の花が愛らしいブッフェボード。やはりそういう人がいるらしく、「二度づけはやめてね」なんて注意書きも

― DATA ―
企画名チョコレートファウンテン食べ放題
メインメニューチョコレートフォンデュ
ケーキのサイズ【極小】
お値段1,029円
制限時間90分
実施タイム毎日午前11時〜午後5時
※その後サラダバーシステムへと移行
ドリンク飲み放題!
その他ルール分煙無し/午後3時半でドリンクバー撤去
※各項目のポイントは10点満点で審査。総合★取りは5つが満点。
― JUDGE & COMMENTS ―

(ずばり、おいしいかどうか)
[4] ●2013年春開催の限定ケーキバイキングが好評を博した《クマカフェ栄店》
 再実施はまだか〜まだか〜と様子を伺っていた矢先、なんとレギュラー実施として1,029円チョコレートファウンテン食べ放題が始まったではないか。しかもドリンクバー付き、毎日開催
 これはいい!午後のハイティーブッフェのプチフール気分。すぐ近くのパルコスイパラ程ドカ食いしたくない時には丁度いいではないか……と揚々と来店したものの、残念ながら創作性も乏しい上に粗雑なオペレーションにより、バイキングファンの胃袋の気勢を大いに削ぐ厳しいブッフェとなっていた。

 シュールな熊キャラクターで埋め尽くされる店内のファンシーさがキュートなコンセプトカフェ《クマカフェ栄店》の世界観と非日常的な魅力については、前回リポートで語り尽くした通り。

 今回楽しめる、いわゆる“チョコフォンデュの滝”チョコレートファウンテンのマシンは中型サイズで、スタンダードなブラックチョコが流されるものが1機種のみ。抹茶やストロベリー、ホワイトチョコなどのお味の豊富さを期待すると肩透かしを食らう。
 具材はカットフルーツ3種(パイナップル,メロン,バナナ)、野菜3種(かぼちゃ,さつまいも,プチトマ)、乾きモノ4種(ココナッツサブレ,クラッカー,食パン,ウエハース)。
 フォンデュ具材とは別に、ポテトチップうまい棒(チーズ味,めんたいこ味,コンポタ味)もフリー。
 ドリンクバーはコーヒーHot/Ice、紅茶ティーパック4種、アイスティー、オレンジJ、アップルJ、ウーロン茶。
 アイスコーヒーが水のように薄かったのには幻滅させられる。

 フォンデュ用として機械に落とされているのはチョコ風シロップなどではなく、きちんとしたカカオバターチョコレート。
 なめらかに具材と絡まり、尚且つパリッとしたコーティング食感が楽しめる。ブッフェにアイスクリームが無いのが惜しまれる。

 上記した各具材についてなのだが、フィナンシェのようなプチフールや生苺を期待した者にとってはどうしても物足りず、不満を禁じ得ないラインナップ。
 その中でも意外と美味しかったのがプチトマト。チョコの苦味と甘味、トマトの酸味が引き立てあって思わぬ味わいのハーモニーに変身する。一番おかわりが進んだ。
 キューブカットの食パンも、単純な味ではあるがシンプルなチョコパン味になってそれなりに楽しめた。

 しかし、オペレーションの粗忽さには重々閉口してしまった。

 具材を刺す使い捨て串が非常に短くて扱いにくく、しかもプラスチック製のため、バナナもかぼちゃも滝に掲げるとつるつる滑って扱いにくいこと夥しい。既に機械の底に落水して埋没している哀れな具もいくつか見え隠れ。

 さらに、お皿補充の遅いことといったら。仕方なくドリンクバーのグラスでフォンデュを盛りつけていたのだが、やがてグラスも全部無くなり、共々補填されないまましばし払底。立ち往生する来客一同。
 仕方なく汚れの少ない使用済みのお皿を使いまわした(この問題については食器洗いのバイトを増やすより、単純にお皿を多く発注したり緊急用紙皿を仕入れてはどうか)。

 しかも時刻が3時を過ぎると全く具材が補充されないため、フォンデュの選択が次第に狭まってゆく。
 しかしそれ以上に参ったのが、仁義なきドリンクバーの撤収
 実施時刻は5時までのはずなのに、何の宣告も無く3時半に片付けられてしまうのだ。それを知らぬ筆者は残りの時間、ドリンク無しでうまい棒やココナツサブレと対峙する羽目に。
 せめて撤収のお声かけぐらいまわって頂きたいものである。因みにドリンクバーの補充管理も遅かった。

 料金や趣旨を十分に斟酌の上、ドリンクバー付随のまったりおやつタイムとして期待も評価のハードルも十分下げて利用したつもりなのだが、それでも最後まで寛ぎを感じることは出来なかった。
 いくら抑えたお値段でも、果物に季節感も無く、オリジナル焼き菓子が何一つない駄菓子丸投げのラインナップ且つ、タンクやピッチャーが空っぽ放置状態のドリンクバー不備の体たらくは、さすがに看過できない。 
雰囲気
(入りやすい店か、落ち着いて食せるか)
[7]
リベラル感
(実施時間が不自由でないか、ルールがやかましくないか)
[7]
接客
(説明など不親切でないか、感じは悪くないか)
[4]
立地
(場所は便利かどうか)
[9]
お得感
(質量共に料金以上の満足が得られるかどうか)
[4]
総合【★★−−−】独自性があるのはそのファンシーな空間だけで、出し物に創造性が乏しかった。

当日の収穫!

▲先ずは全種プレーンで。食パン,プチトマ,カボチャ,サブレ,さつまいも,クラッカー,パイナップル,バナナ,メロン,ポテチ,ウエハース ▲チョコフォンデュをメロン,パイナップル,バナナ×3で。チョコバナナの味は想定どおり ▲チョコフォンデュをプチトマ,パイナップルで。
▲プチトマフォンデュ美味しかったので2コ串ダンゴ状態で再び ▲チョコフォンデュココナツサブレをホットコーヒーに添えようかと思ったらサーバータンクが殆ど空っぽ状態だった ▲チョコフォンデュを食パン×3,クラッカー,ウエハースで。
▲お口直し用のうまい棒。コーンポタージュ味,チーズ味,めんたいこ味,。 ▲食パンを、チョコに付けたら、チョコパンになる!まるで当たり前体操。でもシンプルに美味しかった ▲プチトマ3コを一挙チョコフォンデュ。これもなかなか美味しい
……地方郊外のブッフェレストランならアイドルタイムに500円で解放してそうなレベル。しかも管理が拙いので、それ以下。
▲時間最後は補充がなく、選択肢が少ない

― みちあんない ―

■地下鉄矢場町駅 C番出口から西へ徒歩5分。

【所在地】〒460-0008
愛知県名古屋市中区栄3−25−34
クマカフェ栄店
【営業時間】午前11時〜深夜0時/金・土・祝前日は深夜3時まで営業
【tel】052-263-9900
【関連サイト】ホットペッパー ぐるなび 食べログ
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▲ご覧の通り種類はあるのだけど、補充が悪くて。ウエハースとポテトチップ食べたかったのに後半は終了まで品切れ状態のままだった ▲店舗ガラスドア入口付近に鎮座する熊さん。因みに横にはペット可が不可となった旨のお知らせが記されている

(取材日:2014年3月15日)