名古屋市昭和区/八事駅

ダブリューカフェ(サーウィンストンホテル)

▲雨の日は是非地下鉄八事駅@番出口からどうぞ。1Fロビーへ直結。 ▲こちらショーケース内で華やぐスイーツ全てが食べ放題に。サイズがこぶりなので全種制覇も夢ではない
▲こちらはベイクド・パウンド部門のショーケース。オニオンが香ばしいケークサレが一番の目玉で、軽食として頂いても満足のゆく仕上がり ▲サーウィンストンホテル外観。白亜色且つ神殿を象った建築デザイン。お寺と霊園で鄙びた八事の街並みを、まるで力技で清楚に繕っているようだ
▲かつてはオーダー制だったり、紅茶のラインナップに心を砕いていた同ホテルだが、最近ではセルフのドリンクバースタイルに定着。でもIce珈琲はちゃんと美味しかった ▲前菜として出されるポットパイスープ。マッシュルームとトリュフ入り。熱々で出されるのは嬉しいがヤケドご注意

― DATA ―
企画名デザートブッフェ
メインメニューケーキ
ケーキのサイズ【極小】〜【小】
お値段平日2,661円/土日祝3,024円
制限時間90分
実施タイム第1部午後3時〜午後4時半(5時終了)/第2部午後5時〜6時半
※2016年秋でバイキング実施は別フロアへ移行、それに伴い終了
ドリンク飲み放題!
その他ルール全席禁煙/終了15分前にお声かけ有り/一休予約のお値段や特典は流動的なのでご了承を
2014年版リポート
※各項目のポイントは10点満点で審査。総合★取りは5つが満点。
― JUDGE & COMMENTS ―

(ずばり、おいしいかどうか)
[8] ●幾度となくリポートさせて頂いている《サーウィンストンホテル/ダブリューカフェ》であるが、同ホテルは2015年7月に料金表示の改定を声明。
 外税表示及びサービス料12%徴収という料金システムに変更となった。

 かねてから評価の高いデザートブッフェの料金はどうなったかと言うと、公式表示では2,200円となっているが、デフォルト価格は2,661円(改定前は2,600円)。

 同ホテルの一休予約プランの一覧を覗いてみると、デザートブッフェは税サ込2,600円。さらに一休予約特典としてスパークリングワインが供されるサービスも有るので、とりあえずそれなりに利用価値が見い出せるプラン内容となっている。
 但し、土日祝だと嵩増し料金が発生し、一休予約でも2,980円という設定。


 デザートブッフェ現行システムもさらうと、毎日開催、午後3時及び午後5時からの2部制、90分
 とは言え入店時刻に関しては厳格ではないので、一部なら4時ぐらいまでに入ればそれ程気を遣いすぎることはないだろう。

 先ずブッフェをオーダーした直後に、一品限定の[マッシュルームとトリュフのポットパイスープ]が供される。
 ブッフェの前に前菜でお腹を温めるというご趣向。尚一休経由予約特典のロゼワインはnonアルコールに選択可。

 バイキングのメニューを部門ごとに列挙。

【対面ショーケースアントルメ部門】
 ショートケーキやタルト、ゼリー、プリンなど全21種。
 このブッフェの重心。パティシエールさんが常駐、ショーケース前でオーダーしてその場でお皿に盛り付けて渡してもらえる。隣にタイムサービスのアップルパイテーブルも有り。

【パウンドケーキショーケース部門】
 ベイクド・パウンドもの全4種。マドレーヌやケークサレも有り、お茶請けとして珈琲がよく進む。特にケークサレは卵のコクとオニオンのうまみが強く、どちらかというと後半の味変に適する。

【焼き菓子部門】
 クッキー、マカロンなど全5種。今回はどれも手を付けなかったが、重たいケーキが苦手なのにお連れの同伴として入った方は、こちらをゆっくり頂くのも一興。

【軽食部門】
 フライドポテト(カントリーウェッジ)、ポップコーン、スナック菓子の3種。
 サンドイッチがなくなったのが惜しまれる。

【季節限定部門】
 今シーズンはお月見団子。トッピング餡としてつぶあん、みたらし、かぼちゃ、黒ゴマ、抹茶、マンゴー、ブルーベリーの6種がかけ放題。
 但しこれは飽くまで季節感を出す雰囲気づくりの演出に過ぎぬもので、メインのケーキを袖にしてまで山盛るべきでなないことを申し上げておく。

【ドリンクバー】
 ガラス製サーバータンク3種としてアイスコーヒー、オレンジJ、ウーロン茶。
 Hot部門はドリップポット保温の紅茶とほうじ茶、そしてコーヒーマシン1機。
 適度な苦みがのど越しに良いアイスコーヒーは、ここちよくおかわりを重ねた。


 さて、今回の品々のお味を評すると、月見団子のようなお遊び品を除けば、概ね非の打ちどころが無いような至高の逸品が揃った。
 大きさも二口サイズに押さえており、くどい植物クリームの多用も控えているので、大食漢でなくとも全種制覇もたやすそうなお品書きである。

 一頭地は[かぼプリ]。香ばしくも清澄なカラメルと、良質のかぼちゃペーストの濃密な親和性には、胸まで焦がされるときめきを覚えた。相互作用の味の深みは想像を超える。必須。
 [ショートケーキ]も非常に美味しかった。コクの力強い動物性クリーム、お味の濃いスポンジは、ブッフェ用だからと言って手順を簡略せず、本腰でこしらえた全霊のもてなしが感じられる。イチゴも新鮮で上等。
 [焼栗クレームブリュレ]のマロンカスタードのコクとなめらかさも素晴らしい。濃厚でありながら口どけよく喉を過ぎてゆく。温度調整も混ぜ方もこし方も相当丁寧にこしらえたのだろう。
 [洋ナシキャラメル]はいわゆる定番キャラメルポワール。ほのかな苦みと洋梨のハーモニーは期待以上。ここはキャラメル系も非常に美味しい。

 他にも趣向を凝らしたスイーツがあれこれ。

 森永pinoみたいな一口サイズ[レアチーズポップ]、ちっちゃな素焼きの植木鉢入り[植木ショコラ]、わらびもちというより豪華なグレープグミみたいだった[ぶどうわらびもち]、まぶしたフォンダンしゃりしゃり食感が小気味よい[かぼちゃマフィン]……等々。
 創作性が才気走るブッフェメニュー群からは、同ホテルパティシエの進取性と遊び心が、否応なしに感じられた。

 そうそう、中盤でベルが鳴らされ、[アップルパイ]のタイムサービススタートが知らされる。実直でストレート過ぎる作りだったが、温かな焼き立てにありつけるのでアップルパイ好きは期待していい。


 ダブリューカフェの特徴として、一品限定のホットディッシュや、対面サーヴ、時限提供など、あらゆる趣向と緩急を凝らし、消費者を飽きさせないメニュー拡充に心を砕く指針が伺える。
 2,600円というお値段自体は格安とは言えないが、充実したお味とサーヴィスの満足指数は十分に高く、名だたる世間の評価のとおり推奨と礼賛に値する一件と申し上げていい。

 ホテル全体の雰囲気もブライダル系らしい粛然とした清楚さが有り、ロココ調に統一された家具や調度品のあしらいも、入館者を豪奢な気分に浸らせてくれる。

 尚、入館と同時に、貫録のある男性ホテルコンシェルジュの紳士がススーッと歩み寄って用件を問われるので、前もってブッフェの予約を入れておいた方が気が楽。恐らくトイレ目当ての侵入者はここでつまみだされるのであろう。


【追申】2015年9月の時点では、一休予約特典“平日税サ込2,600円ワイン付き”でしたが、同ホテル10月プランを改めて覗いたところ、平日税サ込でも2,661円。ワイン特典は5時の部のみ、と変転しています。ご了承下さい。
雰囲気
(入りやすい店か、落ち着いて食せるか)
[8]
リベラル感
(実施時間が不自由でないか、ルールがやかましくないか)
[7]
接客
(説明など不親切でないか、感じは悪くないか)
[8]
立地
(場所は便利かどうか)
[8]
お得感
(質量共に料金以上の満足が得られるかどうか)
[7]
総合【★★★−−】ブライダルホテルデザートブッフェの至宝だが、不明瞭な料金表示は頂けない。

当日の収穫!

▲マッシュルームとトリュフのスープポットパイ,スパークリングワイン(Nonアルコール) ▲西尾抹茶のムース,ザクロとヒアルロンジュレ(ザクロ風味はともかくゼリーの食感は良好) ▲ぶどうヨーグルトゼリー(ストロー吸引でブドウ味とヨーグルトが混ざる瞬間が楽しい),ルイボスティーブラマンジェ
▲ケークサレ,ガトーショコラ,お月見団子withブルベリ餡&マンゴー餡 ▲ぶどうわらびもち,レアチーズポップ(重たいレアチが一口サイズで嗜める) ▲かぼプリ,レインボーバームクーヘン(意外と普通)
▲焼栗のクレームブリュレ,植木ショコラ ▲天然水ゼリー(黄な粉と黒蜜で頂く),ピンクパラダイス(ヨーグルトフランボワムース) ▲洋梨キャラメル,ショートケーキ
▲モンブラン,コーヒージュレ ▲アップルパイ,ケイクアラカルト ▲スイートポテトタルト(お芋のみならずリンゴの酸味とゴマの香ばしさに満悦),タルトシトロン(普通のレモンタルト)
▲レアチーズポップ,アールグレイショコラ(紅茶よりもしょうがの風味がアクセント) ▲ここでオーダーストップコール。慌ててスナック類とお気に入り2巡目を奪取 ▲時間間際にマドレーヌとポップコーンも。

― みちあんない ―

■名古屋市営地下鉄[八事]駅@番出口隣接。サーウィンストンホテル1F。

【所在地】〒466-0825
愛知県名古屋市昭和区八事本町100−36
サーウィンストンホテル1F Wカフェ
【営業時間】午前9時〜午後11時
【tel】052-861-7901
【関連サイト】公式サイト  一休予約  食べログ
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▲飾られたロココ調の調度品ひとつひとつが清楚且つゴージャスな1Fロビー。ブライダル系ホテルならではの淑やかな清潔感がある ▲ドリンクバー画像その2。こちらはHot部門。温かなほうじ茶も有り
▲ところで今回、冷蔵ショーケースの曇り除去装置が故障中だったもよう。しかし勿論お味には影響なく、非常によろしかったですよ ▲ケーキバイキングではどうしても後回しにしてしまう焼き菓子部門。制限時間中にマカロンとクッキーで温かな紅茶Timeを挟む…なんてのもいいかもね
▲出た。韓国発祥の植木鉢スイーツ。表面はクランチチョコ、中層はガナッシュとナッツ。お味は意外とまっとうなチョコレートスイーツですよ ▲こんな季節感のある演出も。お月見団子をカラフルなフルーツ餡ディップでどうぞ

(取材日:2015年9月25日)