愛知県常滑市/りんくう常滑駅

マランブリーズヴィラ

▲アルモニーヴィラ本館。予約者はこちら入口で名前を告げて受付を済ますのだが、内装のご趣味が良く、安寧な空気感に浸れる ▲マランブリーズヴィラのスイーツバイキングテーブル。一見地味なプチフールばかりだが(大体は)オリジナル品。お味も確か。
▲海辺の絶好ロケーションのレストラン《マランブリーズヴィラ》。残念ながらランチバイキングの営業はやめてしまわれたそうだ ▲ドリンクバーはこちら。定石過ぎる設えだが料金からすれば不満は無し

― DATA ―
企画名スイーツバイキング
メインメニューケーキ
ケーキのサイズ【極小】
お値段1,600円
制限時間1時間
実施タイム不定期開催、主に日祝、お昼時〜ティータイムの2部入替制
ドリンク飲み放題!
その他ルール全席禁煙/実演あり
※ようつべに動画あるよ!⇒GO!
※各項目のポイントは10点満点で審査。総合★取りは5つが満点。
― JUDGE & COMMENTS ―

(ずばり、おいしいかどうか)
[8] ●アルモニーブランドの式場及びホテルを展開しているブライズワード社(本社名古屋市中区)運営による、ブライダル系スイーツバイキングイベントに来訪。
 同社系列と言えば岐阜の《アルモニーテラッセ》による無双の珠玉ケーキバイキングに圧倒された経験があり、食べ放題好きとしてここは発奮興起して駆け付けずにはいられないというもの。

 場所は愛知県常滑市・りんくう常滑駅前。名鉄常滑駅と中部国際空港駅との間に位置する空港対岸の駅である。
 風致のある海辺の眺望は明媚でも、人入りが乏しくてどうも閑散気味……という印象だったが、この度2015年12月の“イオンモール常滑”のオープンで賑々しく一変。
 停車ダイヤも駅利用者も一挙に増え、今やベッドタウンか終の棲家にしたいと思えるほどの健やかな街へと開発されつつある。夏なら海風も爽やかそうだ。

 その今回のリポート《マランブリーズヴィラ》の1,600円60分開催スイーツバイキングは不定期日程、完全予約制の2部入替制。
 当日は本館“アルモニーヴィラ”入口で予約名を告げて待機。清潔感のある白亜のチャペル施設にきょろきょろしていると、時間が来て女性コンシェルジュさんが別棟にご案内。
 海辺の別荘のようなレストランのマランブリーで前払いを済ませ、いざバイキングスタート。

 食べ放題メニューのラインナップは、焼き菓子やゼリーも含めるとスイーツは全部で20種ほどで、アントルメのホールケーキとプチフールが中心の編成。これにパティシエールさんによる実演チョコレートワッフルが加わる。
 お口直し品としてキッシュ2種類とクラッカー、ポップコーン、ミネストローネも有り。但しサンドイッチやパスタなどの本格ミールは無し。
 ドリンクバーは珈琲Hot/Ice、紅茶Hot/Ice、オレンジJ、アップルJ。ピッチャーとドリップポットという、シンプルだが悪くない設え。


 ブライダル系のスイーツブッフェイベントにはハズレが少ないと言われるが、この度も多分に漏れない。
 この日のために誂えたアルモニーヴィラ特製スイーツが目白押しだ。

 特出の一頭地は[スフレチーズケーキ]。チーズの酸味と濃厚さが重厚でありながら、口内では一瞬にしてふわりと消える口解けのあでやかさ。思わず頤が落ち、おかわりを重ねた。
 まるで変哲のない外見とネーミングの[チョコレートケーキ]であるが、そこからは想像つかぬショコラの美麗さが一口頂いた瞬間に煥発するのだから堪えられない。4層全て異なるチョコレートのテイストと食感を堪能。生チョコやら、ガナッシュやら、薄プレートやらの舞踏会。
 一口タルトレット型の[フルーツタルト]が独特の配剤で、本体が焼き立てフレッシュなクッキー仕立てのよう。タルトレット生地の外枠よりも、このざくざくクッキー食感の小気味良さがこの一品を支配している。
 [苺のショートケーキ]はキューブカットサイズで供されているが、出来立てフレッシュなのは勿論カット切り立てで表面も瑞々しい。ジェノワーズ玉子味の濃さ、生クリームのお味も水際立つ逸品。
 意外な伏兵が[フィナンシェ]。ブライダル施設だけあってハート形の焼き菓子なのだが、こんがり香ばしく、食感もしっとり。実演コーナーから生クリームを貰ってトッピングすると、更なる奥行が楽しめる。
 一口プチフールの地味なポジションであるものの[エクレア]はシュー皮がもっちりしてて、誠に美味しかった。この腕前、この焼き具合なら、果物と生クリーム&カスタードたっぷりフルーツシューとか是非頂いてみたいもの。

 常駐パティシエールさんが実演で手並みを振るう[チョコレートワッフル]はというと、焼き立てワッフルとしては標準的に楽しめる演目。
 だが前述のとおり、この実演コーナーにある動物性生クリームの溶き具合がなかなか愛おしい仕上がり。何かにつけ立ち寄って、焼き菓子に、ガトーショコラに、プリンに。パティシエールさんに生クリームをお皿に落としてもらえ、大満足である。


 ひとつ残念なのが、ブッフェテーブルが壁沿いから進んで行き止まりにゆきつくように配されており、すぐに人がつっかえ、いつの時間も混雑が夥しかったこと。この込み具合の滞りを呈しながらの1時間制は、かなり短く感じてしまうだろう。
 例えば、壁際はお一人様着席の即席カウンターコーナーにして、ブッフェはホールの中央位置に措定。ぐるっと一周しながらアチラからもコチラからも双方お皿に盛れる配置にすれば、行列の混雑は大分解消できると思うのだがいかがだろうか。

 尚、こちらのスイーツバイキングイベントは、何か月先も実施予定が未定な状態もあれば、毎月のように開催している時節も。次回開催予定は2016年2月頃とのことだ。
雰囲気
(入りやすい店か、落ち着いて食せるか)
[6]
リベラル感
(実施時間が不自由でないか、ルールがやかましくないか)
[5]
接客
(説明など不親切でないか、感じは悪くないか)
[9]
立地
(場所は便利かどうか)
[7]
お得感
(質量共に料金以上の満足が得られるかどうか)
[8]
総合【★★★−−】味もコスパも優良だが、ブッフェとしてのスケール感や寛ぎが乏しいのが惜しい。

当日の収穫!

▲実演チョコレートワッフル(バナナや苺のトッピングがあったら最高) ▲パッションフルーツわらびもち,プリン(滋味深い正統派で美味しかった),フィナンシェ ▲苺のショートケーキ,抹茶のケーキ(苦み走ってていい感じ),ベリーのタルトレット
▲苺のレアチーズムース.苺のショートケーキ,フルーツタルトレット ▲チョコレートケーキ,モンブラン(マロンクリームの比率高し),フィナンシェ+生クリーム ▲苺のレアチーズムース,パインゼリー,オレンジゼリー(各ゼリーもフレッシュで良かったですよ)
▲レアチーズケーキ,スフレチーズケーキ,ガトーショコラ+生クリーム ▲ロールケーキ(スポンジの玉子味が力強い),モンブラン×2,エクレア ▲フランボワムース,パッションフルーツムース,苺のロールケーキ
▲キッシュ2種,ミネストローネ ▲タイムアウト間近につき、取り急ぎフェイヴァリットを選出 ▲最後はお口直しもので〆。

― みちあんない ―

名鉄[りんくう常滑]駅下車、駅から南へ徒歩5分。“イオンモール常滑”とは駅を挟んで反対側なのでご留意を。

【所在地】〒479-0882
愛知県常滑市りんくう町3−10−7
マランブリーズヴィラ
【営業時間】
【tel】0569-38-7022
【関連サイト】公式サイト  食べログ  株式会社ブライズワード
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▲お味はよろしかったものの、ブッフェコーナーが壁沿いの袋小路で、混雑がいつまでも解消されず、非常に取りにくかった ▲味変として頂けたキッシュとミネストローネ。ポップコーンとクラッカーもあった
▲モノトーン調で統一した穏やかな店内。ただ当日やかましい幼児を連れる家族客が複数組おり、ブッフェの堪能に阻害をもたらしていた ▲こちら実演の焼き立てチョコレートワッフルコーナー。これも美味しかったけど、クレープやパンケーキの実演とかも次回味わってみたい

(取材日:2016年1月17日)